デザイナー 木佐貫 洋平

「あたたかな気持ちでその日を思い起こせるように」

私は小さな頃から絵を描くのが大好きでした。より専門的に学ぶために大学も産業デザイン学科を専攻し卒業後は、デザイン会社に就職し日々を過ごしていました。やがて運命の出会いを経て結婚という人生の岐路に立ち、二人の将来を考えていた時に偶然に目にしたのが、都島葬祭のイラストレーター(広告など作成する部署)の求人募集でした。葬儀社のお仕事と言うこともあり具体的なイメージは、ありませんでしたが興味を持ったこともありお世話になることに成りました。最初は、専門用語や独特な時間の流れ等を理解するに時間を要しましたが、やがて余裕も生まれ周囲のスタッフの行動にも意識が向き始めました。祭壇を設営する生花部のスタッフは、少しでも故人様のイメージを反映できるように葬儀担当者へ人柄やご遺族の気持ち等を尋ね幾度も議論を交わし大切な空間を創り上げようとしていました。葬儀担当者は、厳粛な中にも故人様とご遺族様、ご縁のあった方々に想いを傾け言葉を捧げ、大切な時間を過ごしていただけるように苦心していました。そんな姿を見る内に自分にも何か出来ないだろうか?いや、何かをしてあげたい。させて頂きたいとの思いが生まれてきました。今、私は大切な故人様の想い出を幾久しく鮮明に心に残していただく様に故人様が生前に行きたがっていた場所があれば遺影写真とその場所をコラージュしたり、幼き頃よりの思い出をスライドに纏めたり、出会う事の出来なかった有名人との2ショットのお写真を作成したり・・・。 私に出来る事は限られますが都島葬祭の一員として他のスタッフと共に、人生を振り返った時にあたたかな気持ちでその日を思い起こせるようにと願い過ごしています。