セレモニーディレクター 衣笠 幸次

「葬儀屋ではない、葬儀屋さん」

阪神淡路大震災が起こった1997年(平成7年)、それは私が葬儀業界に飛び込もうと決めた年でもありました。それまで警備会社で働いていました。コンビニのATMなどのメンテナンスや現金輸送の仕事を毎日続ける日々。仕事相手は機械が中心。どれだけ頑張っても温度がない。お客様との温度を感じ、ありがとうをいただけるような仕事をしたい。私が転職を考えたきっかけです。そんな時葬儀社の求人広告が目に入りました。これまでは自分は接したことのなかった業界ですが、葬儀というものは究極のサービス業だとそのときに感じたのです。一生に一回の本当に大切な時間。お客様も本気、自分たちも本気。そんな仕事がしたかったのです。都島葬祭との出会いはその数年後。葬儀の世界でひとり立ちをしていた中で、日頃感じていた疑問を解決してくれる会社でした。これまでの会社はお客様のためと言いながら、実際は自分達のため、会社のための手段としてお客様が存在していたように思います。しかし、都島葬祭は本気でお客様のためと思って仕事ができる環境がありました。お客様からの感謝のお電話があった時は最高に嬉しいと感じます。都島葬祭は葬儀屋でない葬儀屋さんだと思っています。お客様とも何度も何度もコミュニケーションを図り、地域社会を作ってこられた家族、縁のある方をサポートする会社です。感謝を地域に伝える企業。その形はお葬式だけではなくても良いと思います。感謝の気持ちを伝えるための手段は様々です。幼稚園や保育所で命の大切さを伝える絵本を読んであげる。車椅子のおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に散歩へ出かける。そんな皆を繋ぐ媒介としてやっていれば良い。葬儀社の役割は葬儀だけと思っていました。ですが人は生まれてから様々なステージを踏んで成長していきます。私たちがお手伝いできるとこは限りなくあるはずです。葬儀は最後のほんの一部の場面でしかありません。電球が切れた。家のリフォームがしたい。買い物したいけどどこが安いの?どんなつながりでもいいです。町の人たちが、困ったときタウンページを開くように都島葬祭に電話してきてくれれば、それほど嬉しいことはありません。